睡眠時無呼吸症候群は医療保険に加入できる?

日額or実費?終身or定期?医療保険のキホンを徹底解説

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睡眠時無呼吸症候群でも入れる医療保険はある?

加入は診断結果がポイント

保険毎に設定されている判断基準を知ることができれば、およその見通しを立てることができます。睡眠時無呼吸症候群と診断された場合でも加入できる医療保険があるので、その条件などを確認しましょう。

睡眠時無呼吸症候群でも、条件が限られても加入できる医療保険はある。

睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、加入できる医療保険は限られてきます。原因としては加入時に睡眠時無呼吸症候群と告知すると持病扱いとされてしまうためです。睡眠時無呼吸症候群は保険会社に、高血圧症、脳卒中、心筋梗塞といった循環器系を蝕むおそれのある病気として認識されているので、保険会社側が被るリスクが高い人という判断を下され、受け入れされること事態が困難となってしまうのです。

そういった場合は、引受基準緩和型の医療保険を選びます。引受基準緩和型とは保険に入るための条件を緩和した医療保険です。

医療保険に新しく加入する際、加入者は保険会社に告示書と呼ばれるものを提出します。通常の告示書は、仕事内容や飲酒や喫煙のペース、持病について問われたものが一般的となっていて、

睡眠時無呼吸症候群の診断を受けている人は、この告示書に記載する義務があります。

しかし引受基準緩和型の医療保険の告示は、4~5つ程度の簡単な質問のみで持病を問うような質問事項はありません。つまり睡眠時無呼吸症候群でも加入できる医療保険は存在するということになります。

健康体の人と比べて睡眠時無呼吸症候群の人は医療保険に加入しにくい?

通常の健康体の人は、病気になってしまうリスクがそれだけ低いので、医療保険は問題なく加入することができます。しかしタバコを吸う人は、肺がん、そのほかの呼吸器系を蝕むおそれがあるため、保険料が割り高になっていることがあります。

睡眠時無呼吸症候群と診断された人も同様であり、将来病気になりやすいという判断を下され、医療保険に加入しにくくなってしまうのです。

あなたがもし、睡眠時無呼吸症候群であるかもしれないので病院へ行こうか検討しているとするならば、病院へ行く前に現在掛けている医療保険を速やかにもう一度見直してください。

医師から病名を告知されたあとの医療保険の加入は、大変難しくなってしまうからです。

自覚症状があるだけの段階であれば、保険会社に告知義務はなく、健康体の人と同じような扱いとなります。保険に加入する前の基本的な健康診断も早い段階であれば、引っかかることもおそらくないといえるでしょう。

加入できる医療保険はどんな種類がある?

睡眠時無呼吸症候群でも加入できる医療保険の種類は以下の4つです。

1. 引受基準緩和型

保険に加入するための条件、すなわち引受基準を緩和しているため、持病や健康上の理由で保険加入をあきらめていた方でも加入しやすくなった医療保険。

2. 無選択型

医師の診査や告知書による告知なしで入れる医療保険で、引受基準緩和型よりも加入しやすくなった医療保険。

3. 限定告知型

引き受け基準緩和型と類似したケースで、告知する項目が3~4個ほどしかなく、持病がある人でもクリアできてしまう医療保険。

4. 無告知型

こちらは、告知なしで加入できる医療保険です。誰でもどんな人でも加入することが可能です。

このように、睡眠時無呼吸症候群の告知をしなくても加入できる無申告型の医療保険が、今どんどん増えてきています。最近では、持病ががんであっても加入できる保険まで誕生し、驚きを隠せません。
時代の変化の波に伴い、医療保険に対する消費者のニーズも少しずつ変わってきたせいなのでしょうか。ただし、誰でも加入できるといったメリットを持つ反面、保険料がそのぶん割高となってしまうところがデメリットとなります。

睡眠時無呼吸症候群の検査入院は医療保険で対応できる?

睡眠時無呼吸症候群の検査入院は、医療保険での対応が可能です。まだ少ないですが、対応可能な医療保険が増えてきています。

睡眠時無呼吸症候群の検査入院は、医療機関に1泊入院して、脳波や眼球運動までを調べる検査がおこなわれます。この検査入院でかかった費用は、健康保険の適応となり3割の自己負担でおよそ4万~5万円かかります。

保険適用外の部屋代については、病院によって設定している金額に違いがあり、一概には示せません。ですが睡眠時無呼吸症候群の人は、いびきをかくので基本的に個室が用意されていることが多いのです。そこで医療保険での入院補償を適応させることで、支払う入院費を大幅に下げることができます。

医療保険は、治療を目的とした入院であれば入院給付金が受け取れると謳っています。睡眠時無呼吸症候群の検査入院は、ただの検査ではなく、治療を目的としているので、多くの保険会社は適応範囲内としているわけです。

検査で睡眠時無呼吸症候群と診断されたら、加入していた医療保険はどうなる?

基本的に、医療保険契約期間中は告知義務というものがあります。もしもこれを違反して告知をおこなわなかった場合、もらえたはずの給付金がもらえなくなるといった事態を招いてしまいます。

医師から睡眠時無呼吸症候群の病名を告知され、そのまま保険会社には何もいわず引き続き睡眠時無呼吸症候群の治療を続けて発覚した場合、これは立派な告知違反となります。

このように知らずに告知違反してしまっていたなんてケースは、意外と多いようです。保険会社には、お客さま相談センターが設けられていますので、不明な点などはすぐに電話をかけて訊いてみることをおすすめします。今まで入っていた保険の内容が、持病を持っている人は入れない内容であるのなら、持病を持っている人でも入れる保険の変更をすすめられることもあります。

給付金がもらえなかったなんて最悪な出来事を防ぐために、わからないことはすぐに尋ねるようにしましょう。

睡眠時無呼吸症候群を理由に加入の制限をされても、医療保険を選ぶのは自分自身

睡眠時無呼吸症候群と医師から診断されると入れる医療保険が制限されてしまうことがわかりました。しかし制限されたとはいえ、自分が限られた医療保険の中からどれを選び申し込むのかは自由です。

一度保険料が高い無選択型の医療保険を選んでしまったとしても、治療を続けていくうちに症状が緩和され、自らの判断で現状より安い引受緩和型の医療保険に変更することも可能なのです。

昔はがん発症歴のある人が医療保険に加入できるなんて考えられない時代もありました。ところが時代は医学の進歩に伴いどんどん変化を遂げ、保険業界に新風を巻き起こすような保険商材を誕生させてきました。

睡眠時無呼吸症候群の人に寄り添ったような新しい保険商材が今後販売される可能性だってゼロではありません。

状況というのは時間が経てばどんどん変化していくものです。今の状況にぴったり合った医療保険を見つけたらそれを選ぶのはあなた自身なのです。