医療保険の特約は付けた方がいい?医療保険の基礎知識Q&A

日額or実費?終身or定期?医療保険のキホンを徹底解説

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特約はつけるべき?

民間医療保険についている「特約」とは…?

ここでは、民間医療保険の特約についてくわしく解説をしていきます。特約の主な種類や、知っておきたい注意点などをまとめているので、ぜひ医療保険を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

医療保険の特約とは?

メインの保障(主契約)を補うオプション的な役割

医療保険には「主契約」と「特約」があります。主契約というのは、その保険商品のメインの保障になる部分。多くの医療保険では入院給付金と手術給付金が主契約に設定されています。そして特約というのは、主契約にプラスできるオプション的な役割の保障。以下で、その特約についてくわしく解説していきます。 

医療保険の特約の種類

一般的な特約の内容を一覧でチェック!

医療保険の特約には、その商品によってさまざまなものが用意されています。特約のみで契約することはできませんが、入院給付金や手術給付金といった基本保障となる主契約にプラスすることで、より自分のニーズに合った保険にすることができるのです。以下に、一般的な医療保険で用意されている特約をいくつかピックアップしてみました。それぞれについて概要をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 

通院特約

入院中だけでなく、退院した後の通院に対しても給付金を受け取れる特約です。通院は、入院中に治療していた病気・ケガに対する療養を目的としたものが対象。費用の目安としては、入院前後の通院1日につき3,000円が給付される特約を付けると、保険料は月々300〜500円ほどアップすることが多いようです。 

先進医療特約

厚生労働大臣が定める先進医療に該当する治療を受けたときに、その治療の内容に応じた給付金が受け取れる特約です。先進医療はかなり高額になることも考えられますが、保険料は100円程の追加でおさまることが多いので、ぜひ付けておきたい特約と言えそうです。 

特定(三大)疾病特約

がん・急性心筋梗塞・脳卒中によって所定の状態に該当したとき、一時金を受け取ることができる特約です。費用の目安として、特約を付けた場合の月々の保険料の差は1,000〜2,000円のケースが多いようです。 

女性疾病入院特約

乳がん・子宮筋腫・甲状腺障害・分娩の合併症といった女性特有あるいは女性に多くみられる病気の治療のために入院をしたとき、給付金を受け取れる特約です。費用は保険商品によります。 

がん入院特約

がんの治療のために入院をしたときに、入院給付金を受け取ることができる特約です。費用は保険商品によります。 

その他の特約

そのほかにも、死亡・高度障害の際に保険金を受け取れる定期保険特約、死亡・高度障害の際に受け取れる保険金を年金形式で受け取れる収入保障特約、主契約の入院給付金の支払限度を超えて入院が継続したときに保障される長期入院特約など、さまざまな特約があります。 

退院特約

病気やケガなどで入院し、治療を行った場合の退院時に給付金が支払われる特約です。退院後の通院などにかかる費用に備えるために加入しておくのも安心です。入院給付金に対して倍率が決められているものや、基準の退院給付金に従って入院日数に応じて給付倍率が決まるものなどがあります。 

健康祝金特約

保険会社が定める支払い条件を満たした場合、支払った保険料の一部を健康祝金として受け取れる特約です。保険会社によって条件は異なりますが、3~5年ごとに5万~15万が受け取れるケースが多いようです。決められた期間内に入院してはいけない保険だけでなく、一定の入院日数を超えなければ入院しても受け取れる保険もあります。 

特定損傷特約

不慮の事故によって特定のケガを負った場合に給付金が受け取れる特約です。保険会社によって特定されるケガの内容が異なりますが、一般的に骨折・関節の脱臼・腱の断裂などの場合が対象となる商品が多いです。給付金は5万~10万円程度で設定されていることが多く、スポーツ中に起こった事故でケガをした場合も対象となることがほとんどです。 

長期入院特約

一般的な医療保険の保障期間は、1度の入院で60日までのものが主流です。それ以上の長期入院に備えるための特約が長期入院特約です。長期の入院となると高額の入院費が必要になります。もちろん高額療養費制度や傷病手当金もありますが、公的な制度だけでは不安な場合は加入しておくと安心でしょう。1入院の保障限度日数を倍の120日にした場合でも保険料は数百円の上乗せで済む保険もあります。 

がん診断給付金特約

がんと診断確定した時点で受け取れる給付金です。がんの場合、治療方法によっては百万円単位で治療費を負担しなければならないケースもあり、診断給付金特約を付けておくことでまとまったお金が用意でき安心して治療に励むことができます。がんと診断された時点で100万円の給付金が受け取れる保険などが多いです。 

死亡・高度障害特約

不慮の事故などで死亡した場合や高度障害となった場合に給付金が受け取れる特約です。医療保険は病気やケガで入院や手術をした場合に支払われる保険ですが、それに死亡・高度障害となった場合にも給付金を受け取れるようにしたものです。葬式代などへの備えや、高度障害になった場合のリハビリなどで必要な費用として備えるケースが多いです。 

抗がん剤治療特約

抗がん剤治療は通院で行われることも多く、入院給付金を受け取れず実費で負担するケースが多くなっています。がん保険だけの場合、通院給付金が5千円~1万円程度の場合が多く、がん保険だけでは不十分な場合に検討するのが良いでしょう。抗がん剤治療特約を付帯した場合月に5万円ほどの給付金が受けられるケースが多いです。 

保険料払込免除特約

保険会社によって条件は異なりますが、特定の病気になった場合に保険料の払い込みが免除される特約です。保険料の支払いは必要なくなっても保険契約は保障されるので特定の病気になった時に治療費を払いながら保険料も払い続けるということ回避することができます。 

特約をつけた具体的な費用例

各特約をつけた場合の費用例をチェック!

では、実際に特約をつけた場合、費用はどのように違ってくるのでしょうか?例として、「35歳・女性・入院給付金日額5,000円の入院保障プラン」の金額を基準に、各特約をつけた場合の費用を出してみたいと思います。「みんなの健保」「アフラック」「東京海上日動あんしん生命」の3社でシミュレーションしてみました!

みんなの健保(スタンダードプラン+3)

基本の保険料…3,850円(※入院給付金日額3,000円+実費保障)

  • ・通院特約…不明
  • ・先進医療特約…基本の保障に込み
  • ・特定三大疾病特約…不明
  • ・女性疾病入院特約…基本の保障に込み
  • ・がん入院特約…基本の保障に込み

アフラック(ちゃんと応える医療保険EVER レディース)

基本の保険料…スタンダードプラン2,565円/ベースプラン2,211円

  • ・通院特約…基本の保障(スタンダードプラン)に込み
  • ・先進医療特約…基本の保障(ベースプラン)に込み
  • ・特定三大疾病特約…1,095円
  • ・女性疾病入院特約…基本の保障に込み
  • ・がん入院特約…不明

東京海上日動あんしん生命(メディカルKit NEO)

基本の保険料…1,969円

  • ・通院特約…不明
  • ・先進医療特約…基本の保障に込み
  • ・特定三大疾病特約…基本の保障に込み
  • ・女性疾病入院特約…450円
  • ・がん入院特約…不明 

特約をつけるメリットとデメリット

支払える額と必要な保障から、最適な選択が◎

医療保険には1つの主契約(メインとなる保障)にいくつかの特約を選択して付帯する方法と、複数主契約をして特約を付けない、または少なくする方法がありますが保険をまとめる場合も分散させる場合もそれぞれにメリット・デメリットがあります。特約の必要性は自分がケガや病気になった場合にどんな時に保障が必要か、また保険料として支払える金額はどのくらいかをイメージしてみて最適な選択をしましょう。

▼メリット

・保険をまとめる場合

  • 契約は1つにまとめて特約を複数付けることで、保険の契約回数が1度で済みますし、複数の保険内容を確認する必要がないので管理がしやすく、給付金の請求時も1度の申請で済むので楽です。また、複数の主契約をするよりも保険料が安く済むケースが多いです。

・保険を分散させる場合

  • 主契約をいくつかの保険に分散させる場合は目的ごとに商品を選べるのでメインで必要な保障のかけ漏れがなくなります。また、自分が必要な保障を主契約として選ぶことで保険内容が理解しやすいです。加入後に一部の保険の見直しがしやすいところや、保険会社の破綻リスクなどを分散できることもメリットだと言えます。

▼デメリット

・保険をまとめる場合

  • 1つの契約に複数の特約を付けた場合、商品内容が複雑になりわかりにくくなりやすいです。加入後に保険の見直しがしにくい点もデメリットだと言えます。また、保険会社が万が一破綻した場合、影響を受けやすいとも言えます。

・保険を分散させる場合

  • 複数の主契約をする場合、それぞれの商品内容を比べて何度も契約をする必要があり手間がかかります。また、保険会社を分けて契約する場合、証券や保険料引き落としの管理が大変であったり、保険料が高額になったりしやすいデメリットがあります。

特約をつける場合の注意点

収入と保険料のバランスを考え、本当に必要な保障かどうかを検討してから特約を

特約は万が一に備えておきたい内容のラインナップが豊富ですので、ついついあれもこれもとつけがちです。しかし、たくさんつけすぎると保険料の支払いが負担になってしまいます。まずは収入と保険料のバランスをよく考え、公的な制度も参考に本当に必要な保障かどうかを検討しましょう。保険を1つにまとめるにしても、分散させるにしても、まずはどのような保障がどれくらい必要かをしっかり考えてから契約することが大切です。保障内容だけでなく、今後の見直しの可能性や管理の手間などまで考えて自分に合った保険を選びましょう。 

まとめ

自分に合った保険にするための特約検討を!

さて、ここまで特約についてくわしく解説してきました。さまざまな特約があり、保障内容を充実させるには欠かせないシステムだと分かりましたが、付加すればその分保険料は上がります。特約を検討する際には、本来保険に入ろうと思った目的や、自分に合った特約を選ぶことを重視しましょう。

「医療保険の必要性は理解しているけど、いまの自分にはどんな内容が適しているのか良く分からない」という人は、年代別に、何にどの程度の費用をかけるべきかの指標となるシミュレーションを用意してみました。性別や年代によって罹患しやすい病気が違いますし、個人負担額の平均値も違います。備えをするために、どのような視点でみれば良いか、参考にしてみてください。

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