入る前に知っておきたい医療保険の基礎知識
ここでは、医療保険の基礎知識を紹介しています。公的医療保険(健康保険)との違いをはじめ、加入率や保険料、利用方法など入る前に知っておくべきポイントを分かりやすく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
医療保険には公的医療保険と民間医療保険がある!
医療保険というのは、病院(医療機関)で医療費の支払いをする際に、その一部あるいは全部を負担してくれる保険の総称です。日本には、公的医療保険(組合健保・協会けんぽや共済組合、国民健康保険など)と、民間の保険会社が販売している医療保険があります。
下記で、それぞれについてくわしく解説していきます!
全国民が加入する公的な医療保険(健康保険)
公的医療保険は、国民皆保険制度によって全国民が加入することになっている健康保険です。会社員なら組合からの健康保険、公務員なら共済組合からの健康保険、自営業者やアルバイトなら国民健康保険に加入。保険証の提示により、かかった費用の3割を負担すれば診察・治療が受けられます。また一定額を超える治療費がかかった場合に還付される制度もあります(高額療養費制度)。保険料は所得に応じた金額を支払います。
公的医療保険で賄えない部分をカバーする民間医療保険
名前の通り、民間の保険会社が販売している医療保険。公的医療保険と違って加入は任意で、保障内容や保険料も商品により異なります。基本的に、公的医療保険で賄えない部分をカバーするというのが民間医療保険の存在意義です。保障の種類は、入院したら受け取れる入院給付金や手術をしたら受け取れる手術給付金をはじめ、ニーズに応じたさまざまなものがラインナップ。保険金の支払われ方についても、1日あたり定額が支払われる日額型のほか、実際にかかった医療費が実費で支払われる実費補償型もあります。また、5年・10年など一定期間を保障する定期型、一生涯の保障が受けられる終身型など保障期間の違いでも分けられます。こういったさまざまな種類の保険の中から、自分に合ったものを自由に選べるのが民間の医療保険です。
民間医療保険への加入率は74%!
民間医療保険の加入は、任意です。では、実際にどれぐらいの人が民間医療保険に加入しているのでしょうか?生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、疾病入院給付金が支払われる保険への加入率は、平成25年で74%となっています。7割以上の人が民間医療保険を利用しており、いつ襲ってくるか分からない病気やケガによる経済的負担に備えていることが分かります。
保険料の設定基準になるのは「年齢」と「保障内容」
民間医療保険の保険料は、保険会社や商品によってさまざまです。ただ、保険料の設定基準になるのは、多くの場合「年齢」と「保障内容」です。まず、年齢が上がるほど医療保険の必要性が高まる(医療機関にかかる確率が上がる)ので、それに比例して保険料も上がります。また、保障の内容が手厚ければ、もちろんそれに従って保険料も上がっていくことになります。
一旦自己負担をし、請求をすることで支給が受けられる!
医療保険は、入院や手術をしたとき、その支払いに困らないよう加入するものですが、実際どのような流れで支払われるのでしょうか?まず支払われるタイミングですが、実際に入院・手術等が終わって自分で支払いを済ませた後、保険会社に給付金請求をすることで支払われます。公的医療保険とは違い、一旦自己負担がかかることは知っておきましょう。どのような時に給付が受けられるかは、保障内容によります。入院給付金があれば入院をしたとき。手術給付金があれば手術をしたとき…など。保障内容はしっかり把握しておきましょう。
急な医療費負担を心強くサポートしてくれる民間医療保険!
民間医療保険は、公的医療保険では賄えない部分をカバーしてくれる、安心のための医療保険です。急な病気やケガで予想外の出費が必要になった時や、長期の入院で医療費の支払いがキツくなってしまった時など、医療にかかる費用の心配をしなくて済むよう、多くの人が加入しています。いつ何が起こるかわからない人生、安心して日々を暮らすためにも、そしていざという時に大切な家族を守るためにも、ぜひ加入しておきたいものです。