三大疾病のリスクも高くなる50代は手厚い保険が安心
50代になると三大疾病のリスクも高まり、長期的な入院も想定したリスク管理が必要となってきます。
医療保険もそのような点を考慮して手厚いものを備えるのがおすすめです。
ガンや糖尿病で長期治療になってもカバーできるのが医療保険のメリット
50代になると子育てもひと段落し、そろそろ自分たちの老後についても考え始める時期です。日本人の2人に1人がかかるとされているガンや、生活習慣病になるリスクもぐんとあがりますし、また男性の場合女性に比べると喫煙や飲酒をする人が多く、さらにがんにかかるリスクが高いと言われています。
歳を重ねるごとに病気にかかると治療が長期になりがちで、医療保険の必要さを痛感する年代でもあります。50代で医療保険に加入する場合、保険料は若い人と比べて高くなりますが、万が一の病気やけがに備えておかなければ、高額な自己負担が続き家計が圧迫されてしまう可能性があるので医療保険でしっかりカバーしたいところです。
入院確率
30.11%
出典元:生命保険文化センター『生活保障に関する調査(平成25年版)』http://www.jili.or.jp/research/report/chousa10th.html
病気・入院は50代から右肩上がりとなりますが、入院の原因としてこの年代で一気に多くなるのが生活習慣病です。30代・40代と同じく糖尿病がかなりの割合を占め、脳梗塞も多くなってきます。
また、各種がんが一気に増えるのも50代男性の特徴。医療保険は、こういった生活習慣病やがんに手厚いものを選んでおくと安心できそうです。
男性にとっての50代は、子どもが独立し、老後に向けて必要となる貯蓄額にもある程度予測がつきはじめる年代です。お子さんがまだ小さいうちは、残された家族の生活費や学費をカバーするために死亡時の保障を手厚く準備しておくのがおすすめですが、お子さんの独立後はガラリと状況が変わってきます。これからは夫婦ふたりの暮らしをベースとして考え、死亡保障をスリム化するとともに、さまざまな病気をケアできるよう医療保障を充実させた保険内容へとシフトしていくべきでしょう。
医療保険には一定期間で満期になる定期タイプと、終身タイプがあります。定期タイプの保険料は、年齢が上になるほど高いです。これまで定期タイプの医療保険に加入されていた方は、50代になって保険の更新時期を迎えると、更新後の保険料がグンと高くなることにびっくりするかもしれません。そこで、40代から50代にかけての更新時期をきっかけとして、定期タイプから終身タイプの医療保険への乗り換えることをおすすめします。終身タイプなら定期タイプに比べて保険料を安く抑えることができ、さらに一生涯加入し続けることができるので安心です。経済不安のない快活な老後を過ごすために、50代のうちから終身タイプの医療保険を取り入れておくのは賢明な判断と言えるでしょう。
50代男性の場合、若いときの医療保険内容のように入院日額と手術給付金だけのシンプルなものだけだと、やや保障が弱いと言えます。
がんなど死亡率の高いと言われる病気にかかってしまった場合、先進医療で治療をしなくてはならない場合があります。先進医療を受けることで命が助かる可能性が上がるなど魅力的な治療ですが、費用は全額自己負担のため、膨大な費用がかかります。貯蓄だけでは到底賄いきれない費用が掛かる可能性がありますので、そのような万が一に備えて先進医療特約をつけるのがおススメです。
今まで大きな病気をしなかった方であれば、50代男性が支払う毎月の保険料は3,500円くらいから1万円くらいまでの医療保険でしっかりカバーできるでしょう。
50代で保険の加入を検討するなら、どんな保険でも保険料はある程度高くなってきます。終身医療保険が必ずしもお得とは言い切れません。できれば保険のアドバイザーなどに相談して、複数の保険の支払額シミュレーションを行い、慎重に比較検討すべきです。補償内容にはいろいろ違いがありますが、補償金額が「実費」なのか「日額」なのかも万が一の際の生活に大きく影響を及ぼしますので、必ずチェックしましょう。
また、50代は介護についても視野に入ってくる年頃。保険の見直しをするなら、この機会に介護特約を検討してみるのもおすすめです。
50代男性が入院した際の自己負担額が多い順に並べると、
となります。
上記を平均すると227,000円の自己負担額となります。
上記①②の3つの金額帯が大半を占めているので、50代以降になると入院した際に最低でも100,000円以上の費用がかかることを想定しておかなければなりません。
また、100万円以上入院費として自己負担した人が2.3%もいますので、高額の入院費になる可能性もあることを念頭に医療保険を検討する必要があります。
1日あたりの入院費は、50代男性の場合、10,000円〜15,000円かかった人が全体の30.2%、20,000円〜30,000円未満と費用がかかった人が全体の18.6%、40,000円以上の費用がかかった人が16.3%となります。
全体で見ると、平均1日当たりの自己負担費用は22,485円となっています。
50代男性の場合、入院費を医療保険で100%賄えた、と答えている人は全体の43.2%となり、61〜80%賄えた人は18.9%、1〜20%、21〜40%賄えた人がそれぞれ10.8%となっています。50代になってくると、生活習慣病のリスクなども高まり、若いときと比べ入院のリスクも高まります。
入院費を医療保険ですべて賄えた人が4割以上いる傍ら、医療保険に加入しているのにもかかわらず、入院費の20%以下しか賄えなかった人も1割以上いることになります。できるだけリスクに備えた手厚い保険を用意しておくのがよいかもしれません。