持病があっても入れる告知なしの医療保険とは?医療保険基礎知識Q&A

日額or実費?終身or定期?医療保険のキホンを徹底解説

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持病や入院歴があると医療保険へは加入できない?

まずは医療保険の加入条件を確認することから

持病があったり、大病を患って入院してしまった経歴があっても、加入できる医療保険はあります。しかし、加入条件と保険料の支払額などが、持病や入院歴のない人が加入する医療保険と違います。詳しく確認していきましょう。

民間の医療保険加入時に必要なもの

民間の医療保険に加入するには、双方の合意が必要です。いくらこちらが加入したいと思っても保険会社の審査が下りない限りは入ることが出来ません。そして民間の医療保険に入るには過去の病気や現在の健康状態を調べるために念入りなチェックがあります。

  1. ・申込書
  2. ・意向確認書
  3. ・告知書

一般的には上記の3点を合わせて提出することになっています。そしてこの「告知書」は生命保険会社が最も重要視する書類で、各個人の傷病歴や持病について細かく記載したものです。告知書に問題があると、保険会社のリスクとみなされ、加入出来ないケースがほとんどです。

持病があっても入れるのは「無選択医療保険」

しかし保険の中には傷病歴や持病があっても加入出来る保険があります。これが「無選択医療保険」と呼ばれるものです。無選択医療保険に加入する場合、保険会社への告知も医師による審査も不要なのです。持病持ちで保険の加入を諦めている人でも問題なく医療保険に入れるのがこの保険の大きな特徴です。

医療保険の給付金は入院中でも請求できる

医療保険の給付金支払いは入院中でも請求できます。請求のたびに新たな診断書が必要になるため、財布に負担がかかります。

告知なし保険の条件を理解して加入する

もちろん通常の要件を満たさなくても入れるのですから、さまざまな制約と条件が加算されます。 まず無選択医療保険では、加入してから90日の間は「無償期間」として補償がされません。告知なし保険は、将来的に保険料の支払いが発生する可能性が高いことから、保険料も割高になってしまいます。日額の保険料が最安値のものでも20歳で月々2500円前後となり、通常の医療保険と比べて2倍にもなります。さらには、現在疾患中の病気に関しては補償がされないことも特徴です。補償開始前に掛かっている病気や現在治療中の病気、これらと因果関係のある病気についての補償はありません。

告知なし保険にあるメリット

まずは通常の医療保険を探してみる

告知なし保険は、医師の診断が不要な保険で、持病持ちの人も加入可能な大変便利なものですが、月々の支払い額が高かったりと、不利な条件であることは否めません。出来れば通常の医療保険に加入したいと考える人は「特定部位不担保」と呼ばれる保険を検討してみては如何でしょうか。例えば第一子を帝王切開で出産した女性を当てはめて考えてみましょう。帝王切開は第二子も続けて帝王切開になることが多いのですが、女性保険適用となるために保険会社は加入させたがりません。しかし出産のリスクはそれだけではないのです。「部位不担保」を認めている会社なら帝王切開以外の保険支給という条件で加入が認められます。

告知の条件が緩い「引受基準緩和型医療保険」

そして通常の医療保険の中には、告知の審査基準が緩い「引受基準緩和型医療保険」というものが存在します。告知なし保険のように無審査という訳にはいきませんが、他の医療保険に比べて格段に審査が緩和されていることが特徴です。持病がある方で症状が深刻でない人や、過去に入院、手術をした人が加入しやすい保険です。審査基準となる質問は3つか4つと非常に少く、また質問に答えて審査にパスすれば比較的容易に加入出来ます。この保険では告知なし保険のように「補償がない期間」は設定されていないものの、ある一定期間は受け取れる保険料の額が少額であることがデメリットです。

「実費型」「日額型」どちらを選択するべきか

告知なし保険にも入院や手術に掛かった費用を全て負担してもらえる「実費型」保険と、病気で掛かった日数分を費用として算定した金額が支給される「日額型」保険があります。実費型は持ち出しが無く安心できる保険ですし、日額型は掛かった費用以上分が支給されることもあります。日額型の場合は入院が長引くと減額されてしまうことに注意が必要です。自分にはどのような保険が最適であるか、保険会社に確認してみましょう。

持病があっても入れる保険についてのまとめ

持病があっても加入できる告知なし保険については、メリットも多くある反面、多少のマイナス点があることも確認出来ました。まずは通常の医療保険を検討してみることが、一つの判断材料となり得るでしょう。