ヘルニア患者は医療保険に加入できないリスクがある!?
過去に椎間板障害を発症している人では、医療保険の加入が難しくなる場合があります。その為、椎間板障害と医療保険の関係について知っておくことは重要です。
椎間板障害の症状は腰の痛みだけじゃない!
人の背中には、首から腰まで支える背骨が通っており、それは24個の骨(椎骨)が縦に重なる形で構成されています。 椎間板障害とは、この椎骨と椎骨の間でクッションのように機能する椎間板という軟骨が損傷し、内側に収められていた髄核という部分が外へ飛び出して、神経を圧迫することで生じる症状です。尚、椎間板が損傷する原因としては、老化や重労働、激しい運動といったものが代表的です。
椎間板障害の患者では、神経圧迫による痛みや痺れに悩まされるだけでなく、進行すれば腕や指が動かなくなったり、いっそ歩けなくなったりすることもあります。その為、可能な限り速やかに専門の医療機関を受診して、治療やリハビリに臨むことが必要です。
背中部分にある椎間板の損傷によって引き起こされる腰椎椎間板ヘルニアは、最も発生頻度の高い椎間板障害であり、しばしばぎっくり腰のような激しい痛みを感じます。
ただし、腰椎椎間板ヘルニアの特徴は、痛みだけでなく、足の痺れを伴うということです。 腰椎椎間板ヘルニアによる足の痺れは、一部の範囲にとどまっている場合があれば、その範囲が広がっていく場合もあり、特に痺れが徐々に上がっていく場合は、注意しなければなりません。
治療法しては、まずは基本的に運動習慣や喫煙習慣といったライフスタイルの改善や、背骨への負担を減らすことから始まります。しかし、それでも症状が改善しない場合、投薬治療が行われたり、手術による治療が行われることもあるでしょう。 とはいえ、手術によって痛みや痺れが解消したとしても、3~5%程度の患者で再発するともいわれています。背中でなく、首の後ろの部分にある椎間板に障害が起こって発症する病気が、頸椎椎間板ヘルニアです。 頸椎椎間板ヘルニアの初期症状で最も多いものは、手の痺れです。
頸椎椎間板ヘルニアの症状が進行すると、最初は人差し指や親指、中指といった一部の痺れが、次第に手や腕全体へと広がるようになり、さらに髄核が脊髄を圧迫すれば下半身などにマヒが生じることもあります。その為、頸椎椎間板ヘルニアの疑いがある場合は直ちに専門医の診察を受けることが望ましいでしょう。
頸椎椎間板ヘルニアによるダメージが末梢神経だけにとどまっている場合、手術などの治療によって回復も期待できますが、脊髄にまでダメージが与えられると完治が不可能となり、後遺症が残ってしまう恐れもあります。また、頸椎椎間板ヘルニアの患者が症状を改善させようと、整体やマッサージを受けた結果、症状が急激に悪化してしまうこともあり、気をつけなければなりません。
椎間板障害は、直ちに命に関わるような病気でなく、がんにつながる病気でもありません。しかし、発症すれば回復に数ヶ月の期間を要することも少なくなく、症状の程度によっては入院・手術が必要になることもあります。また、遺伝的な要因だけでなく、日常的な行動の結果によって発症したり悪化したりすることもあり、再発リスクを完全に0にすることは困難です。 その為、通常の医療保険では、直近に椎間板障害の既往歴がある人や、治療を継続中の人で、加入を断られることがあります。
椎間板障害の既往歴がある人や、現在治療中の患者であっても、引受基準緩和型医療保険であれば加入できる可能性があります。
ただし、引受基準緩和型医療保険は通常の医療保険に比べて保険料が高くなったり、加入後一定期間は入院・手術による給付金額が減ったりと、条件が付いていることが一般的です。
加入審査の際の告知は正直かつ適切に!
腰痛持ちの人が医療保険の加入を考える場合、それが椎間板障害なのか、それとも単なるぎっくり腰や筋肉痛なのか、適切に担当者へ伝えなければなりません。椎間板障害であることを隠したり、曖昧な表現で腰痛を伝えたりすると、加入を断られたり、給付金がもらえなかったりといった問題にもつながるので、注意しましょう。
保険名 (保険会社名) |
|
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基本補償 |
オプション補償 |
オプション補償 |
支払い限度額 ※1入院中に請求可能な上限 |
上限300万円 | 上限120万円 |
基本補償の保険料 ※20代男性の場合(月額) |
1,340円〜1,580円 | 830円〜1,028円 |
保険タイプ | 定期型 | 定期型 |
申し込み方法 | 店頭申し込み可ネット申し込み可 | ネット申し込み専用 |
保険名 (保険会社名) |
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基本補償 |
オプション補償 がん入通院治療費用保険金、特定疾病診断保険金、女性特定疾病入院一時金、先進医療費用保険金、がん診断保険金、がん入院保険金、葬祭費用保険金 |
支払い限度額 ※1入院中に請求可能な上限 |
上限300万円 |
基本補償の保険料 ※20代男性の場合(月額) |
1,340円~1,580円 |
保険タイプ | 定期型 |
申し込み方法 |
店頭申し込み可 ネット申し込み可 |
保険名 (保険会社名) |
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基本補償 |
オプション補償 先進医療、入院時差額ベッド代(個室・少人数部屋の室料)、入院時諸費用 |
支払い限度額 ※1入院中に請求可能な上限 |
120万円 |
基本補償の保険料 ※20代男性の場合(月額) |
830円~1,028円 |
保険タイプ | 定期型 |
申し込み方法 |
ネット申し込み専用 |