20代男性の医療保険の選び方

日額or実費?終身or定期?医療保険のキホンを徹底解説

20代男性の医療保険の選び方

備えの少ない20代だからこそ病気・入院には注意!

この世代は「若いから大丈夫!」と、医療保険にあまり興味のない方も多いかもしれませんが、その考えはちょっとキケン。むしろ、備えや貯蓄の少ない若いうちだからこそ、病気などで入院した際には、思いもよらない出費で苦しむもの。過度な補償はまだ不要かもしれませんが、最低限の備えを約束してくれる保険には加入しておきましょう。

20代男性の医療保険の考え方

収入や貯蓄が少ない若い世代でもいざというときに「安心」できるのがメリット

社会人になりたての人が多い20代の男性は、収入や貯蓄がまだまだ少ないにも関わらず、仕事の付き合いやレジャー費など外で使うお金もかさみがちです。

まだまだ若いからと病気になるリスクを想定していない人が多く、突然万が一の入院で、出費の多さに愕然とする人も。

若くても病気になる人はいますし、ケガに見舞われてしまうこともあり得ます。そんな万が一に備えて20代という収入や貯蓄が少ないときにこそ、医療保険に加入しておくことが不可欠です。医療保険の場合、年齢が上がるにつれ保険料も上がりますので今のうちに加入しておくことで将来への備えになるでしょう。

20代男性の主な入院原因

入院確率
13.51%

出典元:生命保険文化センター『生活保障に関する調査(平成25年版)』http://www.jili.or.jp/research/report/chousa10th.html

主な入院原因についての考察

20代男性では、気胸をはじめとした器官系疾患が多い傾向にあるようです。また、仕事上でのストレスなどの影響なのか、胃腸系の病気で入院する男性も多いよう。まだ自由な独身生活を送っていることも多い20代男性、食生活や日頃の生活習慣にも気を付けていきたいものです。

スポーツやレジャーなどでアクティブに動く機会も多い年代だからか、骨折などのケガで入院するケースも多くみられます。足や腕の太い骨を骨折してしまうと、手術やリハビリが必要になり、長期間の入院になることもあります。

20代男性は医療保険に
加入するべき?

20代男性の医療保険の考え方

20代男性の場合、まだまだ病気とは無縁と考えている方も多いのではないでしょうか。実際に、病気は年齢を重ねるごとにリスクが高まるものですので、20代の場合は確かに高齢の方に比べるとリスクは低いのが現状です。

では、どうして20代の男性が医療保険への加入を検討しなければならないのでしょうか。もしも入院するようなことがあれば、入院費用だけでなく、個室に入れば差額ベッド代もかかりますし、しばらく通院するようなことがあれば交通費もかかります。もちろん、数日で退院できれば貯蓄で賄えると思いますが、病気によっては長期の入院を要するものもあります。

医療保険へ加入していれば、貯蓄を切り崩さずに済むこともありますし、入院費用を気にせず精神的にも安心です。若くても病気やケガで入院するリスクはありますので、貯蓄が十分だとは言えない人の場合、医療保険への加入をおすすめします。

20代男性は医療保険にいくらを費やすのが妥当か

一般的に保険料の目安は、収入の3%~5%にすると良いと言われています。収入が20万円の人の場合、6000円から1万円くらいです。

ただし、病気やケガに対する万が一の備えとして加入する医療保険の場合、年齢が若ければ若いほど保険料も安いので、一般的な入院保障日額5,000円、手術10万円のような保険の場合1,500円~2,000円ほどの保険料でしっかりと保障が受けられます。無理のない範囲でしっかりとした保障のある保険を選びましょう。

20代男性の平均自己負担額

20代男性が入院した際の自己負担額が多い順に並べると、

  • ①100,000〜200,000円未満(全体の50%)
  • ②50,000〜100,000円未満(全体の33.3%)
  • ③200,000〜300,000円未満(全体の16.7%)

となります。

上記を平均すると114,000円の自己負担額となります。

また、1日当たりの自己負担費用は、20代男性で最も多かったのは10,000円〜15,000円未満、20,000円〜30,000円未満、どちらも共に33.3%となっています。

1日当たりの自己負担費用は、個室利用を希望する方の場合、差額ベッド代が発生しますので負担額はさらに大きくなります。

入院費を医療保険で賄えた割合

20歳代男性で、加入している保険金でどれくらいの入院費用が賄えたかを見てみると、全体の半数となる50%の方は21〜40%しか賄えなかったというデータがでています。 また、入院費用の100%をすべて保険金で賄えた人は全体の25%しかいません。

どうして4人に1人しか保険金ですべての入院費を賄えなかったかというと、20代の場合、若さゆえ、まだ医療保険についてあまり意識していない年代ということが考えられます。まだ自分は病気にかかる年代ではない、と保険について真剣に考えていない人も多いのではないでしょうか。

若い分、病気やケガで入院する可能性は低いかもしれませんが、加入年齢が若ければ若いほど保険料が安くなりますので、万が一に備えてしっかりと医療保険に加入しておくと、いざというときに安心できるでしょう。