医療保険の種類と特徴を分かりやすく解説!
多くの方が将来のための備えやリスク管理のために医療保険に加入しますが、どのくらいの種類があるのでしょうか。医療保険選びに悩んでいる方のために、それぞれの種類と特徴をまとめました。保険選びの参考にぜひご活用ください。
医療保険は大きく2つのタイプで分けられる
医療保険は大きく「定期型」と「終身型」に分けることができます。さらに近年ではある一定の方に当てはまる条件の医療保険や入院保険も登場し、自分の性別やライフスタイルに合わせて選べる保険が増えてきました。定期型医療保険と終身型医療保険の中でもさらに細かく女性向け医療保険や貯蓄型医療保険、引受緩和型医療保険、無選択型医療保険に分けられます。今入っている保険や加入しようとしている保険がどれに当てはまるのか、どんな特徴を持つのかを知っておきましょう。
どのくらいの未来に備えておきたいかでチェック
病気やケガに備えて支払われる保障内容は同じでも、加入後の保険料が一生涯変わらないものや、定期的に保険料を見直せる医療保険などさまざま。その違いについて詳しく解説して特徴をまとめました。生活環境や人生設計に合わせて保険を選ばないと、必要なときに給付金を受け取れなかったり、必要のない保障内容に加入して保険料だけを支払ってしまったりという結果にもなりかねません。それぞれの特徴と違いを知って、自分に合った医療保険を選びましょう。
医療保障が一生涯続く医療保険のことを言います。月々の保険料は一定で、加入し続ける間の支払額が上がることはありません。加入する年齢が若いほど保険料が安いので、若いうちに加入しておくと高齢になった時に保険料の負担を安くすることができます。老後の医療費が心配な方が備えとして加入することが多いのがこのタイプの保険。終身型の医療保険の支払い方法には2タイプあり、加入の間支払いを続ける終身払いと、払い込みが終了する年齢が決められている短期払いに分けられます。保険料は終身払いの方が低めの設定。途中で解約してしまっても解約返戻金を受け取ることができ、保険料の一部が戻ってきます。ただし、健康状態の良し悪しによっては加入できない場合もあり、中には条件が厳しいものも。また途中で解約してしまうと損をすることもあるので条件をよく確認することが必要です。
加入する期間や年数が決まっていて、その期間だけ保険料を支払うタイプの医療保険です。定期医療保険は期限が過ぎれば自動で更新されるような契約形態になっており、更新時の年齢で保険料が変動。入院や通院の確率が高齢の方に比べて低い若年齢の場合には保険料が安いのが特徴で、年齢を重ねるごとに月々の保険料が高くなります。加入期間は年満了型と歳満了型に分かれていて、年満了型は契約期間が5年などの短期間で終了するもの。歳満了型は60歳など年齢で契約期間が決まっており、長期契約をする際にはこちらが選ばれます。終身医療保険が一生涯の保障を得たい場合に加入されるのに対し、定期医療保険は一定期間だけ保障される保険です。一生涯ではなく備えたい期間が決まっている方に向いている保険と言えるでしょう。
女性特有の病気を手厚く保障してくれる
通常の病気やケガ以外にも、女性特有の婦人科系の病気を手厚く保障してくれる保険です。女性特有の病気で入院や手術が決まった場合の入院給付金や手術給付金の保障額が多いのが特徴。たとえば通常の医療保険の入院給付金が1日1万円だとすると、女性向け医療保険の場合では1日あたり1.5万〜2万円の給付金と金額が多めです。女性向け医療保険でも定期型と終身型とに分かれています。
支払った保険料が戻ってくる
貯蓄型医療保険とは加入してから一定期間契約を継続していると、これまで払い込んだ保険料が戻ってくるというタイプの保険です。支払った保険料が掛け捨てにならずに戻ってくるため、貯蓄のような感覚で加入する人も多いそう。さらに一定期間入院がなければ「健康祝い金」として10万円を受け取れる商品もあります。
持病や入院の過去があっても加入できる
これまでに持病があったり健康上の理由で保険に加入できなかったりした方に対して条件が緩和され、加入しやすくなった保険のことです。健康に関するいくつかの質問をクリアするだけで加入することができます。ただし通常の医療保険よりも割高な傾向にあり特約が少なく、加入から一定期間は保障が半額になるなど、給付に関する条件が厳しい保険です。
無審査で誰でも加入することが可能
引受緩和型医療保険に加入できなかった場合でも加入できるのがこの無選択型医療保険です。持病の再発・悪化による入院や手術は保障されませんが、それ以外の病気になってしまったときに保障されます。契約してから90日間は保険金や給付金が支払われないのがほとんど。保険会社によってはさらに条件や内容が異なるため、加入の検討は慎重に行なったほうが良いでしょう。