誘発分娩が必要なのはどんなとき?費用は?
人工的に陣痛を起こして分娩を促す誘発分娩は自ら希望するものではなく、母体と赤ちゃんの安全性を考慮して行われるものです。薬を投与するなどの処置がされるため、当然費用は加算されます。医療保険が適用されれば安心ですが、実際はどうなのでしょうか。
陣痛を促進して出産を促す分娩方法
誘発分娩は分娩方法の1つで、陣痛を促すために陣痛促進薬を使用して、人工的に子宮口を開く処置を行うことで出産に導きます。
陣痛促進薬の投薬は、陣痛が弱く自然分娩が困難で、母子ともに安全が保証されていることが前提で行われます。
臨月には陣痛が起き、破水して出産となる流れが自然ではあるものの、初産の場合には、予定日が超過してもなかなか子宮口が開かず、誘発分娩で出産する人も少なくないそうです。
母体の胎児を守る誘発分娩
誘発分娩は誰もが経験するわけではないもの。また自分で希望をするものでもありません。では誘発分娩はどういったときに必要になるのでしょうか。
タイミングは医療機関によって異なる
誘発分娩が必要とされるのは正期産を過ぎそう、または過ぎてしまったときです。具体的には、妊娠41週6日目までの間で行われます。正期産を過ぎると母体と胎児が危険な状態になるため実施されるものですが、タイミングは医療機関によって異なるため確認しておきましょう。
体力が消耗する微弱陣痛
陣痛が起きていたとしても微弱陣痛で分娩までいかない場合、誘発分娩になる可能性があります。これは微弱陣痛が長く続くと、母体も胎児に負担がかかり、リスクも高まるためです。
陣痛が来なくても破水をしたら誘発分娩が行われる
陣痛前の破水は前期破水と呼ばれますが、この場合誘発分娩の処置が取られることが多いです。これは破水が起きてから24時間以内に出産しないと、胎児が危険にさらされることになるため。ゆえにこのケースでは、陣痛を待たずに誘発分娩が行われます。
自然分娩に上乗せの費用がかかる誘発分娩
誘発分娩を実施した場合、普通分娩に上乗せの費用がかかります。相場としては3〜20万円程度が一般的。陣痛促進剤の投与や入院日数の超過分、バルーンなど普通分娩では使用しない費用分が加算されます。相場に差があるのは、医療機関によって薬の投与回数や入院日数、処置の内容が異なるうえ、入院する部屋によっても幅があるためです。
医療保険が適用されることはある?
誘発分娩は基本的に医療保険は適用されません。「医療保険や健康保険が適用されるのは帝王切開のみ」というイメージを抱いている方も多いでしょう。ただし、なかには保険が適用されるケースがあります。それはどのような場合でしょうか。
自然分娩に切り替わりやすい誘発分娩
誘発分娩と聞くと、何か異常があっての処置だと考える方もいるでしょう。確かに正期産を過ぎても陣痛がなかなか来ない場合、母体も胎児も危険な状態になるため異常分娩とも言えます。しかし基本的に、誘発分娩は正常分娩になるもの。つまり誘発分娩中に自然分娩へと変わるケースがほとんどだということです。そのため、誘発分娩は医療保険の適用外となります。
異常分娩かどうかは医師の判断による
異常分娩の場合、医療保険が適用されます。異常分娩というのは、医学的判断で治療が行われること。帝王切開がその一例ですが、ケースによっては誘発分娩も異常分娩と判断されることがあります。具体的には、医師が母体も胎児も危険な状態になると判断し、処置をした場合です。
微弱陣痛でも保険適用になるケースも
微弱陣痛が続くと体力は激しく消耗し、母子ともに危険な状態になるため、陣痛促進剤を使うことがあります。その場合、入院が通常よりも長くなることもあり、入院給付金が出るケースもあるので確認してみると良いでしょう。
珍しい状態ではない前期破水でも適用?
前期破水で医療保険が適用になるケースもあります。前期破水は陣痛が起こる前に卵膜が破れ、羊水が子宮外に流れ出てしまう状態。破水後、なかなか陣痛が始まらないと危険な状態になってしまいます。前期破水は10人に1〜2人は経験すると言われており、珍しいことではありません。そのため、保険が適用されるとは思わない方も多いでしょう。しかし、場合によっては入院給付金が出ることもあるのです。
経膣分娩の状態で陣痛が来ていない場合に、薬を投与したりなどして人工的に陣痛を引き起こす誘発分娩。「帝王切開は保険会社から給付金が支払われるけど、誘発分娩は給付金がもらえるの?」と悩んでいる方も少なくないはずです。
結論から言うと、誘発分娩の場合、通常は医療保険の適用はありませんが、場合によっては医療保険が適用されます。適用されるケースは以下のようになります。
ただ、適用されるには、妊娠前に医療保険に加入する必要があり、また保険会社によって補償内容は変わってきます。しかも、上記のようなケースでも必ず医療保険が適用される訳ではないので、医療保険に加入する前に必ず保険会社に確認してください。
ただ、誘発分娩から帝王切開などの異常分娩になった場合は、100%の確率で医療保険の請求が可能になるので覚えておきましょう。また、補足情報として、誘発分娩の費用は施術内容や入院数、病院によって大きく変わってきます。
一般的には3~20万ほどが自然分娩の費用に加算されるので、それを踏まえトータルで医療保険を選ぶ必要があるのです。とはいっても、妊娠のタイミングや経済的な事情もあって、タイミングよく医療保険に加入するのが難しい人も増えてきています。
そこで、おすすめなのが実費型医療保険です。実費型医療保険とは、実際に支払った医療費に相当する医療金を受け取ることができる医療保険になります。
本来、定額保証タイプの医療保険では、受け取れる保険金を実際の医療費が上回ってしまい、結果的に自己負担が発生してしまう場合があります。しかし、実費型医療保険は入院数を問わず実際にかかった医療費や入院費に相当する保険金を受け取ることができるので、短期入院に備えたい人におすすめです。
しかも、実費型医療保険は若い人ほど保険料が安くなり、平均的な保険料は20代の場合1,000円となるため、その分、子供の教育資金やマイホーム代に回すことができます。
このように、実費型医療保険は、若い人に最適な医療保険と言えます。
このうちどれか1つでも当てはまる方は、実費型医療保険の加入を検討しましょう。
AIG損保の「実費補償型医療保険」は、必要な補償を必要な分だけ選んで積み重ねできる、実費補償型医療保険です。具体的な特徴としては大きく分けて4つあります。
1つ目は日額補償だけで補えない部分を実費補償がカバーしてくれるという点です。
日額補償だけで補えない部分を実費補償が補ってくれるため、入院に関する備えを手厚く補償してくれます。また、基本補償では「入院治療費用保険金」、「入院諸費用保険」、「入院保険金(日額)手術保険金」の3つの補償が設定しています。
2つ目の特徴はニーズに合わせた任意補償で、計7つの任意補償がさまざまなニーズに対応しており、手厚い補償を用意している点です。
また、それに合わせ3つ目の特徴としては、基本補償+任意補償の契約プランで、充実した補償を求める人に最適な「スタンダードプラン+3」を始め、3つの契約プランがあります。
そして、4つ目の特徴が診断書の取得費用まで実費補填してくれる点で、本来診断書の取得費用は1~2万円と言われていますが、こちらの費用も1万円+消費税相当額まで補填してくれるのです。
AIG損保の「実費補償型医療保険」の保険料について紹介していきます。AIG損保の「実費補償型医療保険」はプランやオプションによって保険料が変わってくるため、ここでは、1番一般的なスタンダードS3プランの保険料を紹介します。
基本補償に関する保険金は3つ存在します。
1つ目が、入院治療費用保険金として1回の入院につき120万円を限度額とした保険金で、2つ目は一回の入院につき、最大500万円の実費を補償してくれる入院諸費用保険金です。3つ目は一回の入院につき3,000円の入院医療保険金・手術医療保険金です。
まずはAIG損保の「実費補償型医療保険」のメリットから見ていきましょう。メリットは以下のようになります。
とくに、セカンドオピニオンサービスでは、優秀な専門臨床医の紹介があるため専門店な相談を受けることができ、また今後の治療方針の疑問を晴らすことも可能です。
次にデメリットは以下のようになります。
最大のデメリットは保険料が高いことで、最大で月々の保険料が15,960円になってしまうのです。ただ、もちろんお財布に優しプランも用意されているので、自分で見極めながらプランを選択しましょう。
ソニー損保の医療保険「Zippi(ジッピ)」は、従来の日額払いではなく、かかった入院治療費に応じて受け取る入院実費型の医療保険になります。
特徴は大きく分けて3つあります。
1つ目はかかった入院治療費に応じて受け取る入院実費型保険です。
一般的な医療保険は日払いタイプが主流ですが、ソニー損保「ZiPPi」は入院治療費のうち自己負担額を全額カバーするため、実際にかかった入院治療費が受け取る保険金の額になります。
2つ目の特徴は怪我や病気にカバー範囲が広い充実の保障内容です。
公的医療保険の対象となる様々な病気やケガによる入院治療を幅広くカバーすることが可能です。また、基本保障に様々なオプションを付加することができるので、結果、保障内容を充実させることができます。
そして、3つ目の特徴としては、インターネット限定と5年定期で保険料を安くできる点です。
ソニー損保「ZiPPi」では、保険の申し込みをインターネットに限定することで、郵送費などを削減し、その分を保険料に反映しています。また、保険タイプを定期型で選択することで、病気やケガのリスクの少ない若い方は保険料を安く抑えることができるのです。
ソニー損保「ZiPPi」の保険料は以下のようになります。
ソニー損保「ZiPPi」には入院時治療費という保証があり、入院中の療養に関わる診断報酬を1ヶ月20万円まで保証します。
また、オプションとして入院時差額ベッド代や入院時諸費用、先進医療があります。ちなみに、先進医療では、保険期間を通じて最大2,000万円までとなります。
ZiPPiの主なメリットは以下のようになります。
ソニー損保「ZiPPi」のメリットは他の医療保険と比べ、保険料が非常に安いということです。
前述したように20歳なら月払保険料が830円になるので、若い人でも気軽に加入できます。また、内容がシンプルなため、保険がよく分からないという不安も解消できます。
それに加え、入院時諸費用や先進医療といったオプションを自分の好きなタイミングで追加することができるのもメリットです。そして、一番のメリットは保険料が安いにも関わらず、入院給付金が一日最大4,773円もらえることです。こちらは、他の医療保険と比べるとかなりお得な割合となります。
逆にソニー損保「ZiPPi」のデメリットは、5年ごとに更新があり、値上がりすることです。そのため若いうちから長期で加入してしまうと、50歳を超えてからの保険料が高くなり、本当に保険が必要になる高齢になってから保険料が大変になってしまいます。
そのため、ソニー損保「ZiPPi」は短期利用者向けの医療保険になります。
ケースはさまざま。保険会社の担当者に確認してみましょう
通常、誘発分娩に医療保険が適用されることはありません。しかし異常分娩となれば、保険が適用されることもあります。適用されるかどうかは、医師の判断や保険会社の契約内容によって異なるもの。自分が契約している保険の内容を確認して、わからないことは保険会社の担当者に聞いておくことをおすすめします。
妊娠出産は、想定通りとは限りません。どのような出産になる可能性もあるということです。お子様を身ごもる以上は、妊娠前に加入する必要がある医療保険の重要性についても、知っておくといいでしょう。ですが、まずは今現在、収入に対して保険にかけるべき金額がどの程度になるのか、具体的に確認してみましょう。