薬物療法が基本でも手術が必要なケースもあり!
皮膚疾患の治療は、医療保険によって保障されない場合もありますが、一方で入院や手術が必要となるケースもあり、それぞれの症状や治療法を適切に見極めていくことが大切です。
皮膚に関わる病気は多種多様
皮膚疾患は、皮膚に関する病気の総称であり、その症状や原因は多岐にわたっています。
じんま疹やアトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎など、皮膚炎の原因は様々で、治療にはそれらに応じた方法が取られます。また、何かに接触したことが原因で発生した皮膚炎であれば、何よりもまずその原因を遠ざけることが不可欠です。
過敏症や炎症性皮膚疾患は、自己免疫疾患の1種であり、また服用した薬の副作用として現れることもあります。症状は、痛みがなく自然に治癒するコブから、原因不明で痛みを伴ったびらんを作る壊疽性膿皮症など、数多くのパターンがあります。
皮膚の上に赤く盛り上がった斑が生じて、それらがうろこ状のクズとなって剥がれていく、再発性の慢性皮膚疾患です。免疫異常といわれることもありますが、皮膚細胞の異常増殖の理由については原因不明です。
細菌や真菌、ウィルスに感染することで、炎症や変色、水疱といった症状が現れることもあります。治療法の決定には、まず原因の正体を突き止めることに加えて、そもそも糖尿病などで免疫力が低下していないか確かめることも必要です。
肌の色はメラニンという褐色の色素によって調整されており、メラニンが多ければ肌の色も濃く、少なければ薄くなります。そしてメラニンの生成に異常があると、肌の色素異常が起こります。
爪は硬質化した皮膚であり、皮膚と同様に様々な症状が現れます。爪に関する症状には、爪の周囲の炎症や、真菌による感染症、栄養障害などによる変形や変色といったものがあり、その程度も様々です。
皮膚がんは、がんの中でも特に頻度の高いがんであり、また手術によって完治しやすいがんの1つともされています。
皮膚がんの種類は大きく3つあり、基底細胞がん、有棘細胞がん、そして黒色腫(メラノーマ)です。また、この他にも複数の皮膚がんが存在します。
一般的に、早期発見・早期治療によって、皮膚がんの大半は手術で根治可能です。
ウィルス感染症の備えには特約の用意も!
ウィルス感染症は、ウィルスの種類や患者によって、重大な命の危機や合併症が引き起こされることも珍しくなく、緊急入院や手術に備えた医療保険は有効です。
また、ウィルス感染症ではがんリスクが高まったり、重度な後遺症が残ったりする恐れもあり、三大疾病特約や高度障害保障といった特約によって、さらに保障を強化しておくことも効果的でしょう。
がん・心筋梗塞・脳卒中という3つの病気に対して、保障が手厚くなる特約です。
脳へのウィルス感染などによって、下半身マヒや視力喪失といった後遺症が残った際に、保険金を受け取れる特約です。
ウィルスによっては長期的に体内へ留まるものもあり、そのようなウィルス感染者では、通常の医療保険への加入を断られるかも知れません。
しかし、引受基準緩和型医療保険であれば、加入できる可能性があります。
皮膚がんはがんとして保障されない場合がある!?
皮膚疾患の多くは薬物療法が基本であり、医療保険の対象となる入院・手術は必ずしも行われると限りません。
特に治療の必要がないものの、見た目上の問題からコブなどの切除や、皮膚組織の中にのみ存在していて、危険性も低いタイプのがん(上皮内新生物)の除去に関しては、医療保険や三大疾病特約によって保障されないことがあり、事前に約款をしっかり確認することが肝要です。
アトピー性皮膚炎や乾癬といった持病がある人では、通常の医療保険で加入が難しい場合もあります。
しかし、そのような人でも引受基準緩和型医療保険であれば、加入できるかも知れません。
ただし、保険料が高くなるといった条件もあり、事前にしっかり確認することが必要です。
医療保険で皮膚疾患の治療をカバーするには約款の確認が必須
薬物療法や通院治療が主となる皮膚疾患では、必ずしも医療保険で治療費がまかなわれるとは限りません。また、手術を行う場合でも、保険によっては保障対象となる内容が異なります。
とはいえ、黒色腫などの悪性腫瘍の切除はきちんと医療保険で保障される為、総合的に考えて医療保険へ加入しておくことは、決して損ではないでしょう。
保険名 (保険会社名) |
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基本補償 |
オプション補償 |
オプション補償 |
支払い限度額 ※1入院中に請求可能な上限 |
上限300万円 | 上限120万円 |
基本補償の保険料 ※20代男性の場合(月額) |
1,340円〜1,580円 | 830円〜1,028円 |
保険タイプ | 定期型 | 定期型 |
申し込み方法 | 店頭申し込み可ネット申し込み可 | ネット申し込み専用 |
保険名 (保険会社名) |
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基本補償 |
オプション補償 がん入通院治療費用保険金、特定疾病診断保険金、女性特定疾病入院一時金、先進医療費用保険金、がん診断保険金、がん入院保険金、葬祭費用保険金 |
支払い限度額 ※1入院中に請求可能な上限 |
上限300万円 |
基本補償の保険料 ※20代男性の場合(月額) |
1,340円~1,580円 |
保険タイプ | 定期型 |
申し込み方法 |
店頭申し込み可 ネット申し込み可 |
保険名 (保険会社名) |
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基本補償 |
オプション補償 先進医療、入院時差額ベッド代(個室・少人数部屋の室料)、入院時諸費用 |
支払い限度額 ※1入院中に請求可能な上限 |
120万円 |
基本補償の保険料 ※20代男性の場合(月額) |
830円~1,028円 |
保険タイプ | 定期型 |
申し込み方法 |
ネット申し込み専用 |