歯は人の幸せを左右する!
歯は人の一生に深く関わる重要なパーツであり、歯の病気に医療保険が使えるのかどうかは、とても気になるポイントです。
歯の病気の発症率は全ての病気の中でNo.1?
厚生労働省の発表に寄れば、13歳で虫歯を発症している割合は90%以上、55~64歳以降の高齢者では歯周病の発症率が80%以上になるなど、歯に関する病気の発症率は他の病気とは比較にならないほど高くなっているようです。
また、歯の病気に関連する疾患だけでなく、歯の減少や喪失が様々な病気や死亡のリスクを上げる事実も問題視されています。
虫歯は、医学的には「う蝕」とも呼ばれ、口の中にいる細菌が糖質をエサにして増殖し、細菌が出した酸によって歯が溶かされてしまう感染症です。
虫歯は歯周病と並んで歯科の2大疾患とされており、放置するとどんどんと悪化して、歯の欠損が進み、やがては歯を失うだけでなく、さらなる病気を発症するといったリスクにつながります。
虫歯は進行すると、歯の変色や知覚過敏、激しい痛みなどの自覚症状を伴うので、比較的発見もしやすいとされていますが、それらが現れた時にはかなり症状が進行している場合も多く、歯ブラシやデンタルフロスなどによる日頃からのケアが重要です。
歯周病は、口の中で増殖した細菌によって、歯肉(歯茎)に炎症が起こり、やがては歯の土台となっている骨(歯槽骨)にまで感染して、それを溶かしてしまう病気です。
歯周病は、日本人が歯を失う原因のNo.1であり、その予防と治療は人のQOL(人生の質)を高める為に必須といえるでしょう。
歯周病の厄介な点は、かなり進行するまで自覚症状が出にくいということです。実際、歯茎が赤く腫れたり、歯みがきの度に出血するようになった時点では、歯茎だけでなく内側の骨にまで細菌の影響が及んでいることもあります。
また、歯周病が進行して歯槽骨への被害が深刻化すると、歯の土台が崩れて歯が抜けてしまうだけでなく、全身性の炎症や肺炎、心臓病、妊婦では早産や流産などといった重大な病気を招くリスクが急増する為、注意しなければなりません。
人によっては、歯並びが極端に悪かったり、顎の骨が変形しているせいで、外見だけでなく、食事や発音に支障を来したりと、様々な悩みを抱えていることもあります。
ただし、実際は生まれつき完璧に歯の形や歯並びが整っている人の方が珍しいのであり、少しくらい歯並びが気になるからといって、あまり問題視しすぎて精神的なストレスを抱えてしまうことのないようにしましょう。
歯の病気の手術に医療保険は使えない?
例えば虫歯の治療としては、しばしば歯科医院での手術が行われますが、実はこのような歯の治療・手術に対しては、医療保険が使えないことも少なくありません。
そもそも医療保険では、「病気の入院・手術時に給付金を受け取れる」という保障が一般的であり、その「病気」とは「健康保険が適用されるもの」と定義されていることが大半ですが、虫歯や歯周病といった歯の病気は対象外とする場合が多いのです。
また、外見を美しく整えることを目的とした歯列矯正やインプラント手術などは、そもそも健康保険も適用されず、原則的に医療保険で保障されることもありません。
全身の健康に関わる病気は保障対象?
虫歯や歯周病は歴とした感染症ですが、それらが進行して骨髄炎や肺炎といった炎症性疾患を発症した場合、その原因(病巣)である歯の抜歯手術などに医療保険が適用されることはあるかも知れません。
また、明らかに生活に支障を来している極端な出っ歯や受け口の治療の為に、骨の形成手術を行ったような場合は、医療保険の対象となるケースもあるでしょう。
いずれにせよ、歯の病気に関わる治療で保険金が支払われるかどうかは、各保険会社の医療保険の約款などをしっかりと確認しておくことが大切です。
糖尿病と歯周病をセットにした保険もある?
歯の病気に関しては、医療保険が適用されないことも少なくありませんが、一方で糖尿病によって免疫力が低下している人において、歯周病などの感染症の治療を保障対象としている医療保険も登場しています。まずは自分が加入していたり、加入を検討していたりする保険について、きちんと担当者へ問い合わせるようにしてください。
保険名 (保険会社名) |
|
|
---|---|---|
基本補償 |
オプション補償 |
オプション補償 |
支払い限度額 ※1入院中に請求可能な上限 |
上限300万円 | 上限120万円 |
基本補償の保険料 ※20代男性の場合(月額) |
1,340円〜1,580円 | 830円〜1,028円 |
保険タイプ | 定期型 | 定期型 |
申し込み方法 | 店頭申し込み可ネット申し込み可 | ネット申し込み専用 |
保険名 (保険会社名) |
|
---|---|
基本補償 |
オプション補償 がん入通院治療費用保険金、特定疾病診断保険金、女性特定疾病入院一時金、先進医療費用保険金、がん診断保険金、がん入院保険金、葬祭費用保険金 |
支払い限度額 ※1入院中に請求可能な上限 |
上限300万円 |
基本補償の保険料 ※20代男性の場合(月額) |
1,340円~1,580円 |
保険タイプ | 定期型 |
申し込み方法 |
店頭申し込み可 ネット申し込み可 |
保険名 (保険会社名) |
|
---|---|
基本補償 |
オプション補償 先進医療、入院時差額ベッド代(個室・少人数部屋の室料)、入院時諸費用 |
支払い限度額 ※1入院中に請求可能な上限 |
120万円 |
基本補償の保険料 ※20代男性の場合(月額) |
830円~1,028円 |
保険タイプ | 定期型 |
申し込み方法 |
ネット申し込み専用 |